国敗れて山河あり

世の中に腹が立つというのは、きっと私が世の中にそぐわないからだろうなと思う。
腹の立つことが、世の中で一般化しているということ。自分の基準で、世の中の方を腐っているとか思っちゃいけないよねぇ。というか、人はそう考えてばかりいるから、いつまでたっても平和にならないのだろう。
科学は、ものの手法は示すが善悪は示さない。それをすればどうなるか、そうするにはどういう方法があるか、そういうことなら、科学である程度まで示される。しかし、それをすることが良いか悪いか、それをすべきかすべきでないか、そんなことは科学の範疇外である。
ああ、何でみんなそんなに自信満々なんだろうかと思う。他を堂々と批評、批判できるということは、自分はそれをいえるだけの立場になければならぬ。そうでないのに、何のバックグラウンドもなしに、もっといえば、世の中など科学を持ってしても絶対確実といえるものなど何もないのに、みんな自信満々にいい切るのである。
要は、正しい誤りが判断基準ではなく、自分の信念が通ることを算用した決め付けである。その理屈が崩壊することなど考えない。
まぁ、ずっとそうして人は生きてきたのだし、これからもそうして生きていくんだよね。そう思うと、何だか、戦争とか犯罪というのも、人間である以上の不可抗力という気がしてくる…

タイトルとURLをコピーしました