恐慌

完全失業率が遂に5%を超えた。
気のせいか、駅付近に寝ている家なし人も増えたような。不況なのだなぁ。この不況の中、転職したいなどといっている私は贅沢者だろうか。
もしかすると、この不況は、実は日本にとって良いことなのかもしれない。というのは、これまで金を使えるだけ使って無駄の限りをつくしてきた日本人が、少しでも無駄を省き、合理性を目指す方向へ転じる良い機会ではないか、と思うから。
人は、何かに不足がない状態、満たされている状態では、そのありがたさ、恩恵、そのようなものを感じることはない。手足がある私には、手足があることのありがたさなどそんなに切実には感じない。それを失って初めて、自分の手で物を持てること、自分の足で歩けることの素晴らしさを実感する。
今の日本人は、私を含めて、おそらく、本当にお金がないことの苦しみを知らない。貧乏ではあっても、生活できないことはない。今の不景気というのは、そんな私たちに訪れた一つの試練なのかもしれない…
HIIA上がってくれ。

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