新内閣

今、政治が俄然面白い。
新首相の小泉氏、老人の顔色をうかがう風が一切感じられない。
小泉氏がほとんど一人で選んでしまった、という印象。
実際そのようだし。
内側からは、ただ意外なだけで、無茶苦茶な人事だ、という批判。
いやいや。今までの派閥順送りの人事こそ無茶苦茶だったんだよ。
まず、田中真紀子氏が外務大臣。
要職がいきなり異色。これはまぁ中国対策でしょう。
氏の父親の田中角栄氏は、日中国交正常化を成し遂げた人だし、
角栄の娘というだけで中国ウケも良かろうと。
ただ、彼女の政治の才能に関してはどうだか分からない。
中国以外の外交もちゃんとできるのかどうかも未知数。
外務大臣をそんなネタ枠にして良いのかという気もするが。
そして、経済財政担当大臣の竹中氏。
彼は慶大の教授で、普段マスコミで政治や経済について
いろいろ屁理屈こねている立場だった人間。
じゃ、実際にお前がやってみろや、ということか。
本人にしても、自論を証明してみせる絶好の機会でしょう。
果たして見事その持論の証明完遂なるか。
今回、女性5名、民間から3名、40代の若手2名の起用。
これはかなり異例だと。
そして、目先の公約だった脱派閥はどうかというと、
そこはやはり森派が多く、前内閣から再任も多いようなので、
完全に脱しきれているかというと、やや弱いような。
とはいえ、従来から考えれば十分型破りだろう。
これが吉と出るか凶と出るかは…今後を見守るしかないか。

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