ロストジェネレーション

今、朝日新聞で、
「ロストジェネレーション」という特集が連載されています。
戦後、経済が最も豊かだったといわれた時代に生まれ、
少年期にバブルが崩壊、いわゆる「失われた10年」
といわれた時代に大人になった世代のことを指して
「ロストジェネレーション」といっているらしい。
具体的には、現在25~35歳の世代で、
私もこれに含まれるわけですが。
いわゆる「就職氷河期」を体験したのも、
まさに我々の世代だったりします。
それゆえに、
正社員率低という社会問題もあったりするんでしょうな。
記事を読んでいて、世代比較したこの世代の特徴は、
大雑把に大体次のような印象。
・政治や会社への依存度(依存心)が低い。
・団塊の世代(親世代)は勝逃げ組だと思っている。
・いわゆる“IT”のフロンティア世代。
・結婚難。
・個性が強い(ある意味、従来の常識が通じない)。
・社会に不信感はあれど、絶望感はあまりない。
・失敗は挽回できないとは思っていない。
あとこの世代は、
他世代に比較して小泉純一郎支持率が高いらしい。。(笑)
総じてひとことでいうなら“楽観的”な世代なのかもね。
それは、少年時代にバブルが崩壊し、就職氷河期を経て、
奇麗ゴトだけではない社会の表裏や荒波を多く経験したことから、
そんな社会に何か期待するより、自分で何かやった方が良い、
という吹っ切れ感のようなものがあるのかもしれません。
あと、それ以前の世代が、
“安定”とか“安心”などを求めていたのと比較すると、
これからの世代は、もっと発展的なものを求めている印象はある。
無難に生きるのではなく、リスキーでも自分の思ったように生きる、
というかね。
同じ朝日の記事に朝日賞の受賞者が出ていたんだけど、
その中の時間生物学者、近藤孝男氏のコメントで、
「役に立つかどうかより、面白さを追求してきた。」
というものがあって、「おお、ソレダ!」と思いましたね。
学術研究だって、役に立つとか、実用性とか、お金になるとか、
そういうところばかり見ていても新しいものはあまり出てこない。
「役に立つ」ということも、突き詰めて考えると、
結局それも人が喜ぶということであって、
それは「面白い」と思うことに通じると思うし、
その意味で、例えば、エンタテイメント産業などは、
直接的に人の役に立っていることかもしれないとも思う。
これからは、実用云々よりも、
社会に「面白さ」を求めていく世代になっていく…かもしれません。

コメント

  1. 匿名 より:

    「面白さ」とは余裕なんですよね。
    余裕の無いところには風刺や刹那的、皮肉的な面白さは出てくるけれども、
    中々本当の意味での「面白」という事は難しかったりする。
    その世代その世代でそれぞれ面白いですねw

  2. 月影 より:

    何というか、「遊び」を求めないといかんな、ということです。
    例えば、宇宙開発。
    そんなことしても税金の無駄遣いだ、とか、
    もっと役に立つことに使え、とかいってる精神だと、
    だんだん世の中から面白さが消えていく気がする、
    というか。
    夢が必要なんです。夢!

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