「パソコン通信」終了

さよなら「パソコン通信」
(CNET Japan)
ここにも何度か書きましたが、
商用パソ通「NIFTY-Serve」が今日で終了します。
私自身は、どちらかといえば「PC-VAN」のユーザで、
これは既に2001年に閉局しているので、
そのときに一度“終わり”を味わってるわけですが、
今回は、商用のパソコン通信そのものが、これで全て終わる、
ということで、これまた寂寥の念を感じる話だなぁ、と。
思い出せば、
私がパソ通というものをはじめたのは大学1年のとき。
PC-9821Cxという当時最新のパソコンを購入して、
(Pentiumが出る直前のi486SxというCPUのパソコンですよ)
それについていた優待IDってやつでPC-VANに入ったのでした。
その後、NIFTYと相互乗り入れできるようになった頃か、
NIFにも入会して、そちらにも出入りするようになったと。
電子メールなんてのも、初めて受信したときは、
かなり興奮気味でしたよ。
当時、PC-VANナビゲータというソフトを使ってたんですが、
それで電子メールを受信すると、
ポストのアイコンがちょっと膨らんだ感じになるんですよ(笑)
それが楽しみでしょうがなかったなぁ。
(それが、今はスパムにうんざりな日々…)
後々、オンラインで直接通信(オン書き)していると、
電話料金がえらいことになってきて、
通常はEmTermなどでマクロ巡回するようにして、
ゆっくり閲覧するのはテレホーダイの時間にしたりと、
それなりのパソ通ヘビーユーザになってました。
PC-VANとNIFは、当時、2大商用パソ通ということで、
お互いのことを「対岸」なんて呼んでましたね。
私はその両者に出入りしていたんだけど、
やはり微妙に文化が違いましたね。
PC-VANは会話主体、NIFは知識主体、という感じだったかな。
私がいたSIGやフォーラムがそうだっただけかもですけど、
PC-VANは、あるテーマを掲げて、
それについていろいろ話し合う(ときには論戦になる)場で、
NIFは、あるテーマに関する意見や情報を提示して、
それに関するコメントを寄せる場、みたいな印象でした。
懐かしいなぁ…。
パソ通とインターネット(Web)の最大の違いは、
その公開性と匿名性でしょうね。
パソ通の場合、そのコミュニティで発言するには、
まず会員登録が必要、さらにそのコミュニティへの入会も必要で、
ということは発言者の身元は完全に管理可能なので、
いわゆる「通り魔」みたいなことはできないのです。
当時パソ通からインターネットへ移行しようとしている人に、
「インターネットはスラム街のようなもんだ」
と注意してきたことを思い出したんですが、
2chとか見てると、まさにそうですよね…。
(アーカイブ:PC-VAN閉局時に書いた記事
パソ通は、その時代を象徴するひとつの文化でした。

コメント

  1. ニフティさんのパソコン通信サービスが終了。

    ニフティさんの「ワープロ・パソコン通信サービス」である「NIFTY-Serve」が本日(2006年3月31日)終了。
    これにより、既存のユーザーは@niftyのコンテンツへの切り替えが必要となる。
    これでパソ通も実質的に終わりですね。。ちょっと淋しいです。
    私は天邪鬼なので、通…….

  2. パソコン通信よ、さようなら

    私の個人的な話になるのですが、通信と言えばインターネットよりもパソコン通信でした。商用のパソコン通信は3月31日にニフティのサービス終了に伴いなくなりますが、草の根BBSを

  3. katsuhiro blog より:

    さよなら「パソコン通信」、最後のサービスが19年の歴史に幕

    http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20099874,00.htm
    このようなニュースが流れているが、ASAHI-NETにもパソコン通信の機能は有ります。
    そして今アクセスしてみたところちゃんとASAHI-N

タイトルとURLをコピーしました