戦後60年

今年は戦後60年ということで、
何かとそういう特集番組が組まれていますね。
…というか、毎年この時期になると、
戦争だ平和だという話題で盛り上がるような気がしますが。
8月6日というのが、広島に原爆が落ちた日ということで、
こんな酷いことは二度とやめようね
ってことで、いろいろ企画が立ち上がるわけです。
原爆食らったのは決して良いことではないけど、
第二次世界大戦に日本が敗戦したことは、
今になってみれば、ということになっちゃうけど、
良かったんじゃないかと思うことがあります。
いえ、私は戦争経験者ではないので、
こういうこというのもアレなんですけど。
もし、かつての日本の軍国主義の理屈が通っていたら、
今の日本はあったのだろうか、
或いは、今より良い社会だっただろうか、と。
今の日本社会も決して良い社会とはいえないけど。


それはそれで。
しかしまぁ、人間というのはよほどケンカが好きらしく、
何かといえば戦争をしかけて、
我が国に正義ありと豪語し始めるわけです。
そのたびに犠牲者が大量に出て、
もうこんな真似やめようよと訴える人も多数現れて、
その残酷さもその都度認識されているわけです。
…にも関わらず、人はまた同じことを繰り返す。
学習してないわけじゃなく、忘れるんですよね。
人はモノを忘れる生き物ですから。
特に、悲しみや苦しみといったものは、
基本的に、時間が経つと忘れ去るようにできている。
これは人間の性で、
逆に、モノを全然忘れなくなってしまったら、
多分人は生きていけません。
記憶という意味でもそうですが、
どうも歴史という意味でも、そういう忘却があるらしい。
その場で、アイツは悪い!
と思ったら、懲らしめてやろうという発想になって、
その時点では、昔のことなんかどうでも良いんですよね。
そして、その時点(今)が全てなわけです。
こうも同じことを繰り返していると、
人と戦争というのは、切っても切れない関係なのかなぁ
…とさえ思えてくるわけで。
まぁ考えてみれば、人間というのは、この地球上において、
現在生物進化の最先端にいる生物種であり、
かつ、弱肉強食の食物連鎖のトップに君臨する…
というか、食物連鎖とかの自然サイクルをも狂わす、
地球史上最強最悪の野蛮な生物であるわけです。
異なる生物種同士が食物をめぐって争うのが自然だけど、
争うべき異種の生物がいない人間は、
あとは、共食いするしかない、ちう話になるのですか。
もうお好きになさい。
それにしても、です。
この毎度毎度の戦争に振り向けられる膨大なパワーを、
もっと別なことに転換できたら、
どれだけ生産的だろう、とは思わんのですかね。
NASAも、せっかくSTS再起動したと思ったら、
また断熱材がはがれたとかなんとかで計画は凍結だ、
とかいってますけど、
あんたら凍結すべき計画はもっと他にあるでしょうが…。
何を変えれば、そのへん変わりますかね。
私も頭悪いんで、良い考えが浮かびません。
ああいうことばっかりしてるエライ人たちが
頭いいのか頭悪いのかもよく分かりません。もうホント。
あー…私は、遊び人になって、賢者を目指そうかな…。
(暑いので思考回路が若干ショート気味)

コメント

  1. 月影 より:

    わかった。
    人は楽な方へ、容易な方向へ流れようとする。
    人ばかりではなく、
    およそ自然にはそういう流れができる。
    国や思想や意見が違う人が、
    お互いに理解し合うより安易な方法といえば…
    つまり、そういうことだと。
    そんな社会に於いて、
    理性はとても大切ですね。

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